文化祭が近づくとクラス一丸となって、さまざまなものを作る機会が増えます。その際、クライメイトとの一体感を図るなら、オリジナルのクラスTシャツ作りがおすすめです。クラスTシャツはクラスメイトのアイデアが結集し、ひとつの作品として形にできる貴重な体験です。しかし、クラスTシャツを作るにはデザインや予算、時間など多くの課題が立ちはだかります。
そこで本記事では、クラスTシャツを作成する際の全体的な流れとメリット、そして作成方法について紹介します。本記事を参考に、クラス全員が満足できる素敵なクラスTシャツを完成させましょう。
目次
文化祭でクラスTシャツを作るメリット
文化祭でクラスTシャツを作ると、さまざまなメリットが期待できます。それでは、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。今回紹介するメリットを理解すれば、クラスTシャツの作成に難色を示す人も文化祭用のクラスTシャツが作りたくなるでしょう。
クラスが団結して盛り上がる
クラスTシャツを作る最大のメリットは、クラス全員が団結して盛り上がれる点です。クラスの特徴やカラー、コンセプトなどを全員で意見し合い、ひとつの作品作りに試行錯誤します。たとえば、ユニークなクラスメイトをデザインに取り入れ、クラスのテーマをTシャツに印刷するなど自由に決められます。
このように、クラスが団結できる「きっかけ」作りができるのは、クラスTシャツの大きなメリットといえるでしょう。
思い出の品として残せる
クラスTシャツは、文化祭終了後も大切な思い出の品として残ります。一緒に過ごした時間や共有した経験など、Tシャツを見ればいつでも思い出せるからです。Tシャツのデザインや色、ロゴは自分が在籍したクラスの特性やエピソードを反映しており、当時の楽しい思い出があふれてきます。
また、クラスメイトと一緒に写真撮影をしたり、Tシャツにメッセージを書き残したりすれば、さらに個別の思い出が刻まれるでしょう。
文化祭の出店宣伝になる
クラスTシャツのメリットとして、文化祭の宣伝効果があげられます。一般的に高校や大学の文化祭では、出店に伴う宣伝広告費は設けられていません。時間と労力をかけて準備したお店も、来場者が足を運ばなければ盛り上がりに欠けます。しかし、クラスTシャツを作成すれば、Tシャツ自体が宣伝ツールとして期待できます。
文化祭当日にクラスTシャツを着用すれば、それだけで模擬店の宣伝が自然とおこなえるため、集客率のアップが見込めるでしょう。
文化祭後にも使える
文化祭終了後もクラスTシャツを活用する機会は多々ありますが、同窓会で着用するケースも具体例のひとつです。同窓会は、昔のクラスメイトや恩師と昔の思い出を共有する場ですが、同窓会の余興や文化祭で使用したクラスTシャツを着用して登場すれば、盛り上がること間違いなしです。
文化祭でクラスTシャツを作成する方法
文化祭で使用するクラスTシャツを作る場合、未経験の人はどのように作成すればよいか、悩んでしまうかもしれません。そこで、以下では2つの異なる作成方法を紹介します。
自作する
クラスTシャツは、専門業者に依頼せずとも自分たちだけでも作成できます。すべての工程を自分たちだけで作りたい、コストをできる限り抑えたい人にはおすすめの方法です。
業者に依頼する
クラスTシャツを作成するなら、専門業者に制作を依頼するのが一般的な方法です。理由としては、高品質のクラスTシャツを作成したい、または時間や手間を最小限に抑えたい場合におすすめの選択肢だからです。専門業者は徹底した品質管理のもとでTシャツを生産するため、完成したTシャツの品質が保証される点は、自作との大きな違いといえます。
文化祭のクラスTシャツを作成するポイント
クラスTシャツを作成する際は、いくつか押さえておくべきポイントがあります。具体的なデザインのアイデアから名前や顔イラストの活用まで、ここではクラスTシャツ作成のためのポイントを解説します。
全員が好むデザインにする
クラスTシャツを作成する際、もっとも重要といえるのがデザインです。クラスの一体感を生み出すには、全員が好むデザインが求められるからです。たとえば、文化祭のテーマやクラスのスローガンをデザインの一部に取り入れると、クラスメイトの賛同が得やすくなるでしょう。
クラスメイト全員が好むデザインを選ぶのは困難ですが、全員が納得するまで何度も話し合うことでクラスメイトとの絆も深まります。
出店の宣伝になる要素を入れ
クラスTシャツに、クラスがおこなう企画や出し物、模擬店の名前をプリントすると大きな宣伝効果をもたらします。文化祭の準備期間からクラスTシャツを着用できれば、自分たちの企画がほかのクラスや別の学年にも広く認知されるでしょう。
さらに、文化祭当日にクラス全員が同じTシャツを着用すれば、視覚的なインパクトは大きく、来場者の目に留まりやすい点も宣伝効果を高める大きな要因です。Tシャツのデザインが魅力的であれば、「あのお店が気になる」といった興味関心を持たせることができ、結果的に集客力向上につながります。
名前や顔イラストを入れて一体感を出す
クラスTシャツにクラスメイトの名前や顔イラストを盛り込めば、クラス全体の結束力を高める効果が期待できます。なぜなら、Tシャツに自分の名前や顔イラストがあると、自分自身がTシャツ作りに参加していると実感できるからです。
デザインの例としては、普段クラスで呼ばれているニックネームや、担任の先生の名前をデザインに取り入れるなどが考えられます。これにより、Tシャツにそれぞれの特性や個性が反映され、よりパーソナライズされたデザインに生まれ変わります。
デザイン確定前にみんなの意見を聞く
クラスTシャツのデザインを決める際、クラスメイト全員の意見を聞くことはとても大切なプロセスです。全員が満足できるデザインを確立するため、また、クラス全員がTシャツ作りに参加し、一体感を高めるためです。
しかし、全員の意見をデザインに組み込むのは難しいかもしれません。そのため、アイデアを共有する場を設け、全員が参加できるような環境作りが重要です。
対応サイズをチェックする
クラスTシャツは同じデザインでも、サイズにより見え方が大きく異なります。大きいサイズを選んだ場合と小さいサイズを選んだ場合では、それぞれ違った印象に映ります。
大きいサイズを選んだ場合の見え方は以下のとおりです。
- 体型が隠せる
- ゆるっとしたカジュアルな着こなし
一方、小さいサイズを選んだ場合の見え方は以下のとおりです。
- きちんと感が出る
- スタイリッシュに見える
- 体形がはっきりわかる
以上の点を踏まえて事前にサイズの確認をしっかりとおこない、全員が満足できるサイズが選べるように配慮しましょう。
文化祭のクラスTシャツを作る流れ
ここでは、専門業者にクラスTシャツの作成を依頼する場合の流れを解説します。自分たちで作成するよりも手間や時間が省ける一方で、予算やデザインの指示など、注意しなければならない点もあります。以下の手順を参考に全員が満足できるクラスTシャツを作成しましょう。
予算とスケジュールを立てる
クラスTシャツ作成の最初の工程は、予算とスケジュールの立案です。クラスTシャツ作りにかかる費用や納期を明確にすれば、プロジェクトがスムーズに進行します。まず、予算についてはクラスメイト全員が支払える許容範囲を確認します。
集金できる金額によって、クラスTシャツのデザインや品質が異なるため、予算決めは重要な工程です。続いて、スケジュールについては、文化祭の開催日から逆算して納品日を特定します。
予算とスケジュールを明確にすることで、クラスTシャツを作る作業が円滑に進行し、満足のいく結果が得られます。
デザインの方向性をまとめる
クラスTシャツの予算とスケジュールが決まり次第、デザインの方向性をまとめます。このとき、クラスメイト全員が賛同できるデザインにすると一体感が生まれやすいです。また、デザインに反映する要素としては、クラスの特徴や文化祭のテーマなどを入れ込むとクラスメイトの理解も得やすいです。
なお、具体的なデザインが思いつかない場合は、インスタグラムやX(旧Twitter)などSNSで検索するのもおすすめです。多数のクラスTシャツの画像を参照することで、新たなアイデアがひらめくかもしれません。
依頼する業者を選定する
デザインの方向性が決まったら、いよいよTシャツ作成を依頼する業者選定に進みます。業者選定は価格、プリント代、品質、デザインデータの受け渡し方法、納期など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
また、割引サービスの内容が業者によって異なるため、どのようなサービスが受けられるのかを事前に確認しておくとよいかもしれません。
見積もりを依頼する
Tシャツを作成する業者が決まり次第、見積もりを依頼します。見積もりによって、最終的な費用や納品日など、全体像が理解できます。なお、業者によってプリントする場所や範囲、デザインの修正や調整が必要な場合、追加料金がかかる可能性もあるので注意が必要です。
見積もりが届いたら金額や内容をしっかりと確認したうえで、不明な点があれば発注前に業者に問い合わせましょう。
Tシャツの選択
Tシャツを作成する際、素材選びも重要なポイントです。Tシャツの着用状況によって、着心地や通気性、快適性などが求められるからです。たとえば、綿100%の素材は、着心地のよさが大きな特徴といえます。
文化祭や体育祭ではクラスTシャツを長時間着用するため、着心地のよさは重要な判断材料です。また、身体を動かす場面での着用を想定している場合は、通気性にすぐれ、汗を素早く乾かすポリエステル素材がおすすめです。
業者とデザインの相談をする
クラスTシャツのデザインを最終確定するには、業者との入念な相談が不可欠です。デザインは、クラス全員の意見を集約したものを業者に伝えながら具現化します。この際、注意すべき点として、デザインのイメージを具体的に業者に伝えなければならないことです。
たとえば、「明るく楽しげなデザインにしたい」といった抽象的なイメージではなく、「背面に◯◯の文字で配置は上部」といった細かな説明をすることで、お互いのイメージが共有できます。このように明確なイメージをしっかりと業者に伝えることで、理想的なクラスTシャツのデザインが完成します。
仕上がり確認とデザインの決定
業者から最終的なデザインが届いたら、仕上がりの確認に移ります。仕上がりの確認をおこなう理由は、納品後に「イメージと違う」といったトラブルを避けるためです。例をあげると、デザインの色味が明るすぎたり、クラスメイトの顔イラストの位置が違っていたりなどの問題が見つかった場合は、発注の前段階なら修正依頼が可能です。
くれぐれも仕上がり確認をせずに発注依頼をかけないように、複数の確認者を用意するとよいでしょう。
Tシャツの仕上がりを待つ
一般的にクラスTシャツの発注から納品までの平均日数は、10日〜14日程度です。見積もりに1〜2日、デザインに2〜3日、そしてプリントに7〜10日程度の時間を要するためです。そのため、納品までに最短でも10日は必要だと理解し、クラスメイトにも納品時期を伝えてあげると周囲も安心できます。
文化祭のクラスTシャツの費用相場
クラスTシャツの作成において、費用相場の理解はとても重要です。費用相場を把握していないと、クラスメイトから作成費用を集められません。業者によって作成費用に変動はありますが、一般的には1枚あたり2,000円〜2,500円程度です。
ただし、Tシャツの素材やデザイン、プリント数などにこだわると費用はさらに上昇する可能性があります。
まとめ
本記事では、文化祭で着用するクラスTシャツについて解説しました。クラスTシャツを作成するメリットから、自作や業者への依頼といったTシャツの作成方法にも触れています。また、クラスTシャツ作成が未経験の人向けに、作成する際の注意点や業者に依頼するときの流れも具体的に紹介しました。
今後、クラスTシャツの作成を予定している人は、今回の記事を参考にクラス全員で一体感を感じられるクラスTシャツを作りましょう。